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自分が変わって気づいたふるさとの本当の価値
中村 幸一さん
下関市の離島「蓋井島(ふたおいじま)」は、6年に1度、神聖な森で国の指定重要民俗文化財にも指定されている「山ノ神神事」が行われる、古来からの姿を今に残す島。また最近では、圧倒的な絶景が眺望できる島の金比羅山が「しま山100選」にも選ばれました。
この島で民宿「おけや」を営む中村さんは、26歳の時に福岡県からUターンしました。
そんな中村さんに島に帰るきっかけや移住者へのメッセージを尋ねました。
島を出るきっかけ
島には遊ぶ所もなく、本土に居る友達と疎遠になるようで、若い時は淋しかったこともあり、本土にある調理師学校に通いました。
島に帰るきっかけ
島を挙げて、オーストラリア原産エミュー牧場を始める事になり、島民から「若い力が必要だ。手伝ってほしい。」と依頼され、帰ることを決めました。
移住して良かったこと
子供はのびのび遊び、島のみんなで子どもを見守ってくれている。島のみんなが家族のようだ。
具体的に言い表せないけれど、自分の中の何かが変わった。若い時には嫌だったこの土地が本当はとても住みやすく、生活しやすい環境だった。このことに気付いただけでも島に帰ってきて良かった。
移住者へのメッセージ
ふるさとは、とても良いところ。たまには帰ってきたらいい。近所のおじさんと話してみたら、今まで気づかなかった、日本の良さ、ふるさとの良さに気付くはず。
漁家民宿「おけや」
住所 下関市大字蓋井島96
電話/Fax 083-286-6264