都市ブランド【Q&A前編】
Q1.都市ブランドって?
A1.都市そのものの魅力を高め、都市の名を見聞きするだけで多くの人に「行ってみたい」「住んでみたい」「住み続けたい」と思わせる良質な都市イメージ。
Q2.都市ブランドって必要?今のままじゃダメですか?
A2.私たちを取り巻く社会環境は、少子高齢化、産業構造の変化、ニーズの多様化など、急速に変化しています。
そのような中で下関市においても、人口減少は対岸の火事ではありません。
都市の魅力の向上を促進することで、様々な世代や立場にある市民のみなさんが今以上に『愛着と誇りを持って暮らせる都市』とならなければなりません。
そこで、これまで以上に都市全体の価値や魅力の向上、都市に対する信頼や好感を市内外から獲得することが重要となり、そのための取組として、都市そのものに価値を見出し、その価値を多くの人に認識してもらうための「都市のブランド化」の構築が必要となります。
Q3.下関はフグと歴史のマチじゃないの?
A3.下関市の『都市ブランド』の考え方は『個別ブランド』と相互作用の関係にあり、『ふく』や『海峡』や『歴史』のような『個別の資源や魅力』の価値はそのままに、都市のブランド化を図ることで、結果として個別イメージである『個別ブランド』の価値を向上することができると考えています。
また、個別イメージである『個別ブランド』の価値を向上することで、都市そのものに信頼感を与え、『都市ブランド』の付加価値を高めるといった相関関係を築き、お互いにその価値を高め合うことができると考えています。
こんなに豊富!!
下関自慢の魅力の数々
-
食
・ふく ・うに ・くじら ・あんこう
・特牛いか ・関門たこ ・キムチ
・焼き肉 ・瓦そば ・韓国料理
・とんちゃん鍋 ・とまとんちゃん鍋
・豊北梨 ・垢田のトマト ・安岡ネギ
・安岡ローマ ・王喜アスパラ ...etc
-
歴史
・明治維新 ・高杉晋作 ・奇兵隊
・白石正一郎 ・坂本竜馬 ・三吉慎蔵
・巌流島の決闘 ・宮本武蔵
・佐々木小次郎 ・小野小町
・壇ノ浦の戦い ・源義経 ・平知盛
・安徳天皇 ・二位の尼 ...etc
-
自然
・関門海峡 ・瀬戸内海 ・日本海
・スナメリ ・ツノシマクジラ
・くすの森 ・豊田湖 ・木屋川
・本州再西端の夕日 ・火の山 ・華山
・狗留孫山 ・コバルトブルービーチ
・ホタル ・角島 ...etc
-
神社仏閣
・赤間神宮 ・忌宮神社 ・住吉神社
・福徳稲荷神社 ・功山寺 ・乃木神社
・覚苑寺 ・亀山八幡宮 ・修禅寺
・中山神社 ・大歳神社 ・桜山神社
・東行庵 ・大国神社 ・高林寺
・専念寺 ・清末八幡宮 ...etc
-
観光施設
・唐戸市場 ・海峡ゆめタワー
・旧秋田商会ビル ・旧英国領事館
・火の山ロープウェイ
・巌流島 ・毘沙の鼻 ・毛利邸
・長府庭園 ・日清講話記念館
・前田砲台跡 ・角島灯台公園 ...etc
-
観光スポット
・角島大橋 ・カモンワーフ
・あるかぽーと ・道の駅蛍街道西ノ市
・長府城下町 ・道の駅きくがわ
・道の駅北浦街道豊北
・関門トンネル人道
・ひこしま風丸くん ...etc
-
祭・イベント
・馬関まつり ・維新海峡ウォーク
・海響マラソン ・ツールドしものせき
・イルミネーション水族館 ・数方庭祭
・関門海峡花火大会 ・ホタル祭り
・さかな祭 ・ふくの日まつり
...etc
-
レジャー・行楽
・海水浴 ・サーフィン ・釣り
・ジェットスキー ・ヨット ・競艇
・関門海峡花見 ・映画館 ・ドライブ
・ジョギング ・サイクリング ・温泉
・ゴルフ ・乗馬 ・ダイビング
・スナメリウォッチング ...etc
-
Museum
・下関市立考古博物館
・下関市立長府博物館 ・海響館
・豊田ほたるの里ミュージアム
・土井ヶ浜遺跡人類学ミュージアム
・烏山民俗資料館 ・田中絹代ぶんか館
・下関市立美術館...etc
-
下関市発祥
・ふく料理 ・近代捕鯨 ・自動販売機
・床屋 ・海底国道トンネル
・海底鉄道トンネル ・車両航送
・ウニのアルコール漬け ・招魂社
・近代的人民軍 ・人類学博物館
・国際フェリー ・ホタル舟...etc
-
日本一
・ふくの取扱量 ・鮟鱇の水揚げ量
・日本最古の郵便局 ・日本一美しい橋
・日本一急勾配の石段
・世界最古級の屋上庭園
・世界最小のパナマ運河式水門
・日本一暮らしやすい街 ...etc
-
Awards
・にっぽんの温泉100選
・美しい日本の歴史的風土100選
・米作り100選 ・近代水道100選
・新日本名木百選 ・夜景100選
・快水浴場100選 ・恋人の聖地
・日本の歴史公園100選 ...etc
個別発信と包括的発信。
『下関はふくの街』『下関は海峡の街』『下関は歴史の街』などなど、それぞれが魅力的で単一で機能しています。
ですが下関の魅力は、それだけではないのです。
下関のブランドとして成立しているものはそのままに、それら全てを包括的にブランド化する為に『下関市の都市ブランド』構築に向かって動き出しました。
下関都市ブランド懇談会
下関青年会議所、下関商工会議所青年部、下関市商工会青年部、下関法人会青年部会、山口県中小企業家同友会下関支部の全22名で、2015年7月より全8回に渡り議論を重ね『下関の魅力』をとことん掘り下げました。
【海峡】【歴史】【自然豊か】【本州最西端】【ふく】【くじら】【ホタル】【船の汽笛】【美しい夕日】【角島大橋】【三方が海】【火の山からの夜景】【下関発祥、日本一の多さ】
などなど、文字通り"キリがない"ほどに都市ブランド懇談会では『下関の魅力』が列挙され、語り合うことができました。
その中で私たちが辿り着いた『下関の基本的価値』は…
『多様性と選ぶ愉しみ』でした。
あまりの魅力の多さに、それぞれが単独で展開していた今までの下関の魅力の数々を、包括的にブランド化し得る『多様性と選ぶ愉しみ』という基本的価値はあらゆる可能性を秘めたものです。
下関市の都市ブランドステートメント・コンセプト・メッセージ
ブランドステートメント
零から生み出されし発祥の数々、八艘を跳ぶが如く躍動する歴史と縁、
三つの海は響き合い、本州西方の『はじまり』と『終わり』を告げる。
彩やかに移り変る四季の景色と食はアナタの五感を満たし、
揺らぐことなき大地と風は、穏やかな暮らしを約束する。
多種多様なスタイルの中から“選ぶ愉しみ” を感じ、
“自分らしく” 生きる人々の集う都市の名を、下関と呼ぶ。
くじら(現存する既知の生物の中で最大の大きさを誇るシロナガスクジラ)の潮吹き(SPOUT)と海峡の波をイメージした噴気をベースに、噴き出すひとつひとつの円(縁)は下関市の多種多様な魅力を表し、それらが下関市の地形を象るロゴマーク。
都市ブランド【Q&A後編】
Q4.他都市のようなインパクトが必要では?
A4.下関市の都市ブランドの考え方は、ボトムアップ方式です。
市民のみなさんひとりひとりの意識が変わり、都市への関心を持つこと、行動すること、様々な動きが相乗効果を生み出した際には、かつてないスケールのインパクトが発揮されると考えており、そのキッカケと成り得るのは『下関市シティプロモーション』であると考えています。
Q5.都市ブランドで人口が増える?
A5.都市ブランドができたからといって突然人口は増加しません。
企業やファッション、ブランドと名の付く全てに言えることですが、ブランドを作るのは誰にでもできます(←ここまでが今の下関市の状況です)ブランドに価値を持たせるのは、そのブランドに関る全ての人です。
都市ブランドで言えば、下関市、市民のみなさん、下関市に関る全ての人々がオール下関体制、一丸となり都市への愛着と都市の魅力を高めていくことで、人口問題にも好影響を与えるようなブランド力を持つことになると考えています。
Q6.都市ブランドって観光プロモーションのこと?
A6.下関市の都市ブランドの考え方では、都市そのもののブランドであると定義しています。
下関市の観光に特化したプロモーションの類ではなく、観光も含んで『下関』という都市ブランドとなります。
Q7.これって一般市民には関係ないのでは?
A7.オール下関体制の実現、下関市に暮らす市民のみなさん全員に当事者となって頂きたいと考えています。
Q8.都市ブランドって何か商品作って売るの?
A8.個別資源においてはそういったケースも考えられますが、都市ブランドとしてブランドコンセプトに沿った商品を作り販売するというようなことは考えておりません。
現段階においては、あくまで下関市の概念的なパッケージングであるという位置付けです。