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ハウイ・スティーブさん イギリス陶芸園運営
イギリス人の視点で日本の良いところを発信したい。
ハウイ・スティーブさん(イギリスからIターン)
14歳から陶芸を勉強。建築家。芸術家。イギリス陶芸園運営。
下関に移住した理由は?
イギリスで建築関係の仕事をしていましたが、EU離脱で今後住居に投資する人が減っていくのでは、とイギリスの将来が不安に思えてきた中、2年前に妻の祖母に会うため来日した時に長府の景観や雰囲気が気に入り、妻も大好きな祖母のそばにいたいという思いがあり、長府に住みたいと移住を決断しました。
下関で魅力を感じている点を教えてください
長府の景観がすばらしい
長府は景観がすばらしく、よく行くところは長府の功山寺や住吉神社です。それに紅葉の季節の東行庵もお気に入りです。
あと、本場のイタリアの各地でピザを食べましたが、下関にあるお気に入りのピザ屋さんの味が一番好きです。
仕事面でも、イギリスでは大工という仕事にも怠惰な姿・風情が多く、納期を守り仕事を促すために常に厳しく指示管理が必要で、大変なストレスでした。日本の方々は本当にすべての仕事に丁寧に迅速にお仕事をされています。
電柱を設置していただいた時も中国電力の方々やご近所の皆さんに大変快くサポートしていただきましたし、リフォームや引っ越しで大工や引越業者にお願いしましたが、皆さんの仕事ぶりには関心しました。
これから下関でやりたいことはなんですか?
日英の融合を目指したい
長府には折角すばらしい古民家があるのに壊してしまうのは勿体無いです。リフォームして活用することで長府の景観を守り、子どもたちが集い遊べるような、コミニュティを盛り上げていく地域のお手伝いをしたいと心から思っています。
また、イギリスの土も運んで来ましたが、日本の土の種類や質はそれを超えるものです。色々試しながら製作をしています。中でも萩の土はとても成形しやすく気に入っています。
長府には窯跡があるので、昔は長府の土で陶芸をやっていたはずです。できることなら長府焼きを復興し、イギリス陶芸独自の、明るく鮮やかな色使いやデザインと、伝統的な日本の技法や土を使い、日英の融合を目指したいと考えています。
そして、日本の皆さんが当たり前に感じていて気づかない美しい日本の素敵なところを、英国人の視点で発信できたらと思っています。
下関への移住を考えている皆さんへ
私たちは昨年9月に移住し12月に『イギリス陶芸園』をオープンしましたが、日本はイギリスに比べ暑いし湿度も高く、言葉の壁もあります。
日本語を聞いたり話したりするのは少しですが進歩しているものの、日本語はひらがな・カタカナ・漢字といった文字の種類が多いので読み書きを習得するには難しい状態ですが長府の人は非常に親切ですぐ仲良くなりました。
それに、イギリスに居た頃は苦手だった日本食も移住してから食べられるようになって特にお餅が好きになりました。
また、ストレスも少なくなり嬉しいことにダイエットもできました。
このように、環境や文化の全く違う私も移住できたのですから、迷ってないで、すぐに来てみてください。